特別資料No.560 カナダ 1999年カナダ環境保護法(第5版)
2024年12月発行(会員価格17,600:非会員価格44,000)A4版 日本語/英語 170頁(原文CD付)
資料内容
カナダは1988年6月にカナダ環境保護法を制定し、その後国内物質リストを整備して1994年7月から新規物質届出制度を施行してきたが、1999年9月14日にこの法律を大幅に改定した「1999年カナダ環境保護法(CEPA1999)」を議会で承認し、2000年3月31日から施行した。
その後、CEPA1999を改正する「より健全なカナダのための環境保護強化法案S-5(S-5法案)」が2023年6月13日に裁可された。これは、CEPA1999制定より20年以上を経過して初めて重要な変更を加えるものである。
これまでの「1999年カナダ環境保護法」では、持続可能な開発のために汚染防止並びに環境及びヒトの健康の保護に焦点が置かれ、有害化学物質の管理においては、カナダ国内に流通する既存物質のアセスメント、ホルモンかく乱物質の調査研究を政府が実施すること等が規定された他、更に大気・水質汚染の防止対策の強化、公衆の参加とインターネットによる公衆への情報提供システムの設置等制定されている。S-5法案の改正は、カナダの全ての個人がCEPA1999で規定されている健全な環境に対する権利を有することを認め、化学物質管理体制を強化し、その管理方法の透明性を高めるため、CEPA1999の執行の強化を通じて環境及び健康リスクに対する感受性が高い、又はばく露が多いために多大な影響を受ける可能性のある集団の保護を約束し、リスクアセスメントの実施及び結果、環境及び健康への累積影響について利用可能な情報を考慮することを義務付け、動物試験を最小化し、代替試験を推奨するものとして法規を最新化するものである。
「1999年カナダ環境保護法」は356の条項及び6の付属書から成る長文の法律であるが、JETOCではその中から、有害物質管理に関する条項を中心として翻訳し、「新規物質届出規則(化学品及びポリマー)」、「マスク名規則」、「新規物質手数料規則」及び「2012年ある種の有害物質の禁止規則」を2017年までの改正を反映させて、特別資料No.445「カナダ 1999年カナダ環境保護法(第4版)」を発行した。
本書は、その後の1999年カナダ環境保護法のS-5法案の改正及び関連規則の2024年までの改正を反映させるとともに、参考情報として「新規物質の届出及び試験に関するガイドライン(2005年版)」を置き換えた「新規物質届出規則(化学品及びポリマー)に関するガイダンス文書(第1.0版)(2022年版)」(以下、ガイダンス文書)を合わせて第5版としたものである。
本資料が、化学物質をカナダで製造又はカナダに輸出する企業にとって役立てば幸いである。なお、翻訳にはできるだけ注意を払ったが、疑問がある場合は原文で確認していただきたい。
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