特別資料No.496 米国 カリフォルニア州 1986年安全飲料水及び有害物質施行法(プロポジション65)(第6版)
2021年2月発行(会員価格10,000:非会員価格25,000)
資料内容
米国カリフォルニア州の州法である「1986年安全飲料水及び有害物質施行法」(プロポジション65)は、1986年11月に同州の投票者により採択され、1987年1月に発効した。本法は、がん又は生殖毒性を引き起こすことが州に知られている化学品のリストを作成し、これを年1回以上更新することを州知事に要求している。そして事業者に対しては、リスト記載された化学品について、知っていながら飲料水源に排出すること、及び明確かつ妥当な警告なしに人に対してばく露することを禁じている。また、その罰則についても非常に厳しく高額となっているのが特徴である。
本法に関して2013年に特別資料No.354として第5版を発行したが、それから8年近く経過し、法及び規則ともに追加、修正、削除の変更が数多く行われた。また、化学品リストへの追加・削除等も行われ、リストに収載された化学品の数も前回の約900から約1,000と増えている。また、 警告要件及び排出禁止要件が免除されるばく露レベル(発がん性・生殖毒性)が定められた化学品の数も増えている。そのため、これら変更を取り込んで、本特別資料No.496を作成し、発行することとした。なお、化学品のリストは、カリフォルニア環境保護庁環境保健有害性評価部(OEHHA)のウェブサイトで最新版がExcelファイル形式で入手できるため、第5版に収載したようなJETOC編集リストの形では収載していない。リストは、上記のように定期的に変更されるので、解説中に示したOEHHAのウェブサイトで適宜確認いただきたい。
本法は、有害物質管理法(TSCA)改正後も有効であるとして残った米国の州法の中でも特異なものの1つであり、本書がカリフォルニア州への化学品の輸出や同州での事業活動の際に役立てば幸いである。
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