特別資料No.545　韓国　産業安全保健法　MSDS関連資料集　―MSDS　Q&A―（第2版）

2024年3月発行（会員価格13,200：非会員価格33,000）A4版　日本語／韓国語　168頁

資料内容
　韓国雇用労働部は、産業安全保健法において物質安全保健資料（MSDS）の提供、教育、表示を内容とする広範で強力な物質安全保健資料の制度を運用している。産業安全保健法のMSDS関連の改正が2021年1月16日から施行されている。
　改正された産業安全保健法の施行により、勤労者の産業安全及び保健増進のために有害か危険な化学物質を国家が直接管理することができるようにすることを目的として、化学物質の製造・輸入者は製造・輸入前に雇用労働部長官が構築した電算システムを通じてMSDS記載の構成成分の全てを基本とした内容を雇用労働部へ提出し、番号を付与してもらわなければならなくなった。また、2021年1月16日からは営業秘密としてMSDSに成分の化学物質の名称及び含有量を記載しない場合は、雇用労働部長官の承認を受けなければならず、承認を受けた化学物質の名称及び含有量をMSDSに反映しなければならなくなった。2020年11月12日に産安法の改正を反映し「化学物質の分類・表示及び物質安全保健資料に関する基準」が全面改訂された。これにより分類表示が国連GHS分類改訂4版から改訂6版相当に更新され、MSDS代替資料記載承認の詳細を定める等の改正がなされている。その後、2024年2月までの間の産業安全保健法及びその下位法規の改正によりMSDS制度の不備な点が整備され、混合物の製造者のMSDSの提出猶予期間を延長し、営業秘密申請時に100％成分開示しなければならなかったものがLOCの提出が認められるようになる等の数々の改正がなされている。
　本資料は、MSDS制度の円滑な施行のためKOSHAが発行した「物質安全保健資料（MSDS）Q&A」を紹介した特別資料No.501「韓国　産業安全保健法　MSDS関連資料集―Q&A、代替名称作成基準案内書等―」に、2023年9月に発行された「2023物質安全保健資料（MSDS）Q&A」を反映して全面改訂し第2版としたものである。前回の初版から、政府の見解の変更や法律の改正により同じ質問でも回答内容がアップデートされているほか、新規Q＆Aが多数追加される等大幅な変更がなされている。なお、代替名称作成基準案内書のアップデート版についてはNo.546「韓国　産業安全保健法　MSDS関連資料集―MSDS作成・提出及び非公開審査案内書―（第2版）」をご覧頂きたい。
　「物質安全保健資料（MSDS）Q&A」は、化学物質を製造・輸入しようとする者が「MSDS作成・提出及び代替資料記載審査」と関連した業務の遂行時に発生し得る予想質問を中心に内容が構成されており、法律の解釈を明確にし、より理解を深める内容になっている。なお、本資料はMSDS関連資料であるので、法律本文については、特別資料No.544「韓国　産業安全保健法－有害・危険性調査制度　化学物質の分類表示・物質安全保健資料制度－（第10版）」を参照いただきたい。
　本資料が化学物質を韓国で製造する又は韓国に輸出する企業にとって役立てば幸いである。