特別資料No.548 EU REACHの手引書 「REACH及びCLPの下での物質の特定及び命名のための手引」(第3.0版)
2024年3月発行(会員価格13,200:非会員価格33,000) A4版 日本語/英語 173頁
資料内容
REACH(化学品の登録、評価、認可及び制限)規則は、2006年12月18日に欧州閣僚理事会での採択を受けて成立した。欧州委員会はREACH規則施行のために産業界向け及び所管当局向けに手引作成を行っている。
「REACHの下での物質の特定及び命名のための手引」(2007年6月公表)については、特集号No. 86として2007年7月に紹介した。その後、CLP規則が制定されたことに伴うCLP規則への言及、REACH規則施行の進展に伴う古い情報の置換え、例の訂正等の修正がこの手引に加えられ、2011年11月に第1.1版として公表された。この第1.1版の全文を翻訳したものを、2012年1月に特別資料No.322として発行した。その後も幾度かの訂正、更新が行われた。2016年6月に公表された第1.4版では、第8章(IUCLID 5における物質の記述)の削除並びに付録III(この文書の更新)の削除及び文書暦表へのその情報の移動が行われ、2016年12に公表された第2版では新しい付録III(物質の特定及びデータの共同提出)の追加が行われ、2017年5月にはミスに対処する訂正が行われた第2.1版が公表された(特別資料No.432として発行)。更に、2022年3月24日付けの欧州委員会規則(EU) 2022/477により導入された付属書VIからXの修正へ準拠するための修正が行われた第3.0版が、2023年12月に公表された。本資料は、この手引第3.0版の全文を翻訳したものである。
同じ物質の特定は、REACH規則における照会、データの共有及びデータの共同提出並びにCLP規則における分類・表示インベントリーへの届出及び分類及び表示の調和化にとって重要である。この手引書は、製造業者及び輸入業者に物質のアイデンティティをREACH規則及びCLP規則との関連で記録し、報告することに関する手引を提示することにある。また、物質特定の重要な鍵となる要素として、この手引書は物質の命名法に関する手引を提供すると共に、REACH規則及びCLP規則との関連で複数の物質を同一とみなしてもよいかどうかに関する手引をも提供する。
翻訳に際しては原文に忠実であるよう心がけたが、疑問の点については、添付の原文で確認していただきたい。物質名称については原則として原文のままにし、専門用語についても極力原文を添付した。
本資料が欧州における化学品関連業務を担当する方々にとって役立てば幸いである。
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