特別資料No.547　スイス　化学品政令に関する手引

2024年2月発行（会員価格19,800：非会員価格49,500） A4版　日本語／ドイツ語　202頁

資料内容
スイスは地理的にはヨーロッパの中心に位置しているが、欧州連合（EU）には加盟しておらず、化学品規制は独自の「毒物法」、「環境保護法」の下に行ってきた。その後EU域内との経済活動を円滑にするため、化学品規制をEUの規制に調和化させた「危険な物質及び調剤からの保護に関する連邦法（化学品法、ChemG）」を2000年12月15日に公布し、2005年8月1日より全面的に発効している。この法令は、新規物質の届出、特定の既存物質の報告、分類・表示・包装、殺生物性製品・植物保護製品の認可、製品登録簿、その他の制度を包含した包括的なものである。

ただし、このEUの規制への調和化は、REACH規則発効以前の規制へ調和させたものであり、REACH規則及びその後のCLP規則への調和化が課題であった。「化学品法」の下位規定である「危険な物質及び調剤からの保護に関する政令（化学品政令、ChemV）」については2005年8月1日発効以来複数の修正が行われてきたが、2015年6月に大幅な修正（2015年7月1日発効）が成され、REACH規則及びCLP規則への更なる調和化が行われた。また、2022年5月1日発効の修正においては、既存物質の定義が、従来の「1990年6月15日付けの、市場に存在する化学物質に関する欧州共同体の目録（EINECS）に記載されている物質」から、「規則(EC) No 1907/2006（EU-REACH規則）の第5条に基づき登録されている物質」に変更された。

本資料は化学品政令に関する手引を収載したものである。特別資料No.539「スイス化学品管理法令集（第6版）」と合わせて活用していただき、スイスに化学品を輸出する企業にとって役立てば幸いである。

【収載資料】
1.　2022年5月1日付け版の化学品政令に基づくスイスにおける既存物質及び新規物質
2.　スイスにおける化学品政令に基づく新規物質の届出、報告及び報告に関する手引
3.　化学品政令の第48～54条に基づく報告義務に関する指針
4.　化学品政令に関する解釈補助